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※主人公名…『ヒサギ』です。





ヒサギがともだちとあそんでる。


ちいさい その ともだちは りょうてに オレンの みを もって、
ちょん、ちょん、ってちかづいて、
そのまま、ぴょんって ヒサギの ひざのうえにのる。


ともだちが 「どうぞ」って み を さしだすと、
ヒサギは 「ありがとう」って にっこりわらって、
あたまを ナデナデ ナデナデ…。



きもちよさそうな ともだちが からだをヒサギに すりよせると、

「どうしたの?あまえんぼうさんね」

そういったヒサギは、ぎゅーって ともだちを だきしめて、
ほっぺたをちかづける。

そうすると ともだちは そのちいさな てで、
ヒサギの ほっぺたを ぺたぺた さわる。


くすぐったいのか、ヒサギも わらいだした。

ふたりとも とってもたのしそうで…



いいなぁ。


うらやましいなぁ。




だっこ、してもらいたいなぁ…



でも、からだの おおきい ボクが そんなことしたら
ヒサギは つぶれちゃう。


だから、ボクは いつもみてるだけ。


いいなぁ…。





ともだちが ヒサギから はなれて、
ボクのまえを はしっていった。

あの きに なってる きのみを とりにきたのかな?
ねころんでる、 ボクに あいさつをして、
じょうずに たたたって のぼってく。

モモンのみ を ぷちって とって、
とくいげな ともだち。

すごいなぁ。
ヒサギも よろこんでくれるよ。



でも…あんまりたかいところに のぼったから、
おりられなくなっちゃったみたいだ。
ちいさいからだが プルプルふるえてる。

まって。いまボクが たすけてあげる。

からだをおこそうとすると、
ヒサギが いそいではしってきた。

そして、 ともだちのなまえを よんで、
ゆっくり きに のぼる。

だめだよ。 あぶないよ。


でも、ヒサギは ともだちを うでのなかに だっこして、
きから おりようと あしを のばしてる。


「あっ―」


ヒサギの からだが おちていくのが みえた。




「…きゅう?」


これは、ともだちのこえ。

じめんに おりて、ヒサギとボクをみてる。
よかった…げんきみたい。


ヒサギ、だいじょうぶ?




「こわかったよぉ…」




ヒサギは、

ボクの からだに ぎゅーーって して、

かおを すりすり してる。

なかないで。
もう だいじょうぶだよ。






それでも ヒサギは

ボクの なまえを なんども よんで、

なかなか はなれようと しない。








ああ…そっか。


だっこは できないけれど、


ボクは ヒサギを


うけとめてあげることが 


できるんだ。













ポ●モン、夢・・・?
大きい子・・・カイリューとか、そんなイメージ。

しかし鳴き声・・・特定したくなかったからって、「きゅう」ってなんだ;

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「わっ、あったか~い」

名前を呼ばれて何だと思って行ってみれば、アイツはひょいっと俺を抱き上げた。
手の中の俺を腕で抱え込むと、そのまま頬を摺り寄せる。
俺の体に顔を埋めるようにして、込める力が強くなった。

・・・オイ、何なんだよ、一体。


「ふかふかで気持ちいい~」


・・・意味わかんねぇし。


「みんなもおいで。だっこしよう?」


俺を抱えていないもう片方の手で、モンスターボールの中のヤツらを呼び出した。
単純なコイツらしい、ポケモンの体温で暖をとるつもりなのか。
出てきたヤツらは皆、コイツにぴたっと体を寄せてきた。
その中で、俺だけ一人、コイツの腕の中。

触んじゃねぇよ。撫でんじゃねぇよ。
毛並みが乱れんだろ。
てか、苦しいっつうの。
寒いんなら、他のヤツらを抱いてろよ。


懸命に脱出しようと動いていれば、
後ろで馬鹿デカイ図体のヤツが翼を広げて
俺ら全員を包み込んだ。
突き刺すような冷風が、完全にシャットダウンされた。


「え?あっ、風が来なくなったよ。ありがとう~!」

己が主に礼を言われたヤツは大げさに尾を振りたて、
バッサバッサと盛大な音を立てて嬉々とする。


・・・・・・気に入らねぇ・・・。


「あっ、」

一瞬、力が緩んだのを見計らって、俺はついに腕の中から抜け出した。
とたんに吹き付ける風に思わず身震いするが、コイツの力は借りねぇ。
ましてや、後ろのデカブツなんてもってのほかだ。

「ねぇ、だっこのほうがあったかいよ?」

すぐさま伸びてくる手を俺はすばやく交わす。
別に寒くなんてねぇよ。


「ぎゅっ、ってするの、嫌?」

ああ、嫌だね。




「・・・可愛いなぁ」



・・・・・・言いやがった。



機嫌が悪い時には、俺は相当凶悪な顔をしているらしい。
他のポケモンたちが皆一様に怯えた様子で俺を見ている。


あのな、あんまり俺をナメんじゃねぇよ。
たしかに、体格はよくねぇと思うぜ。

けどよ、俺のこの牙がお前には見えねーのか?


祖先はこの牙と爪で狩りをしてたって話だ。

今はもうだいぶ薄まってるかもしんねーけど、
俺にもその血が流れてんだよ。

これが俺の最大の武器なんだよ。



空を飛べる大きな翼も、海の上を走る広い背中もない、俺には、
あらゆることからお前を守るなんてことは出来ないのだろう

でもせめて、俺の持てる全ての力で
お前を守ってやりたいと思うから




俺はお前の声を待つ。
お前が俺を選び、俺に命令を下したならば、その時は。



俺が、俺がこの牙で。


お前の敵を、噛み砕いてやる。













また来た、突発ポケモン夢(・・・のつもりだったんですよ!)
いつぞやに書いたこばなし、「大きいってことは」の対で作ったお話。
あちらがのんびりとしたいい子ちゃんだったので、こちらは気が強い生意気系で。
気は優しくて力持ちと、ちっちゃいけど負けん気は人一倍、みたいな(笑)

大きい子は小さい子が、小さい子は大きい子がうらやましいのです。
でも大好きなご主人様は、きっとそれもわかってる。



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空想大好きな星の下に生まれた人間です。
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